セッション詳細

[ES-6]教育セミナー 6 経鼻栄養チューブのマネジメント ~ニプロの小冊子の取り扱い説明と安全対策~

2025年11月8日(土) 12:30 〜 13:20
第10会場
座長:山元 惠子(富山福祉短期大学 看護学科)
共催:ニプロ株式会社
経鼻胃管(nasogastric tube: NGT)は、1921年にレビンが考案し100余年が経過した。栄養・排液チューブとして重宝されている。近年、経腸栄養は栄養治療学として確立され、GLIM基準(Global Leadership Initiative on Malnutrition:成人の低栄養診断)導入により、経鼻経腸栄養の安全管理の重要性が一層高まっている。しかしNGTの誤挿入や誤注入による死亡事故は依然として報告されており、気道への誤挿入では高率に気胸を引き起こすことも認識されつつある。また、2020年~2024年の10死亡事例では、患者背景として高度の食道ヘルニアが2例、エラー要因として誤読影・読影判断遅れ6例、pHチェックなしに内容液判断5例、大量鼻出血1例(複数要因事例あり)と、死亡につながる病態が、従来の報告と大きく変化していた。
今回、ニプロが作成した安全のための小冊子の取り扱い説明と、更に安全対策としてNGT留置目的を再確認すること、X線4点確認法など最新の挿入位置確認法の紹介を行いたい。

[ES-6-1]ニプロの「経鼻栄養カテーテルのマネージメント」冊子の特徴

山元 惠子 (富山福祉短期大学 看護学科)

[ES-6-2]当院における重症患者に対する早期栄養介入とNGT 活用の現状

遠藤 美織 (一般社団法人竹田健康財団 竹田綜合病院 栄養科)

[ES-6-3]確認法の進化: X線4 点確認法による経鼻胃管(NGT)挿入後位置確認の課題と限界、検討課題を中心に

喜田 裕也 (医療法人琴仁会 光生病院 内科/人工透析部)