セッション詳細
[2F-12]【J】化学視点からのアミロイド研究の新戦略
2025年12月4日(木) 19:15 〜 20:30
第12会場(パシフィコ横浜 会議センター 4F「416+417」)
オーガナイザー:末武 勲(神戸女子大学), 北條 裕信(大阪大学)
アミロイド病はアルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患と深く関わっており、その発症機構の解明は重要な課題である。本フォーラムでは、アミロイド線維形成における分子レベルでの病態理解に向けた最新の研究成果を紹介する。具体的には、天然物による線維化抑制作用の評価(末武)、化学合成を用いた翻訳後修飾がタンパク質凝集に及ぼす影響に関する検討をおこなった結果(北條)、さらにde novoペプチドによる標的特異的相分離制御(池之上)について紹介する。また、量子ビームを用いたアミロイド線維の毒性の強さと原子・分子レベルにおける構造動態の相関解析 (松尾)、疾患の病態生理を作り出す最新のin vivo研究(松本)についても紹介する。これらの研究は、アミロイド病の根本的理解および治療戦略の確立に資することが期待され、多くの研究者と活発な議論ができることが期待される。


