セッション詳細
[3LS-09]ひと剖検脳を活用した空間トランスクリプトーム解析の神経病理学研究への応用
2025年7月26日(土) 12:00 〜 12:50
第9会場(303+304)
座長:渡辺 亮(株式会社CyberomiX)
共催:株式会社CyberomiX
私たちはこれまで、神経変性疾患を対象として剖検脳の組織学的解析を中心に研究を進めてきました。近年では、Visiumを用いた空間トランスクリプトーム解析を導入し、組織像と遺伝子発現情報を統合的に解析する試みを行っています。この手法を活用することで、組織学的に得られた知見を分子レベルで補強できるだけでなく、局所的な病理構造や病変部に存在する細胞集団の特徴を明らかにすることが可能となります。さらに、トランスクリプトームデータから得られた病態仮説を、実際の組織像に基づいて他の方法で検証するというアプローチも可能です。
解析の単位は数〜十細胞程度の細胞集団であり、個々の細胞特異性には一定の限界がありますが、神経病理学的知見と組み合わせることで、剖検脳を対象とした研究においても有用な情報が得られると考えています。
本講演では、具体的な解析事例を通じて、神経病理学研究における空間トランスクリプトーム解析の有用性と今後の展望についてご紹介致します。
解析の単位は数〜十細胞程度の細胞集団であり、個々の細胞特異性には一定の限界がありますが、神経病理学的知見と組み合わせることで、剖検脳を対象とした研究においても有用な情報が得られると考えています。
本講演では、具体的な解析事例を通じて、神経病理学研究における空間トランスクリプトーム解析の有用性と今後の展望についてご紹介致します。