セッション詳細

[S30★☆]腫瘍循環器学のレギュラトリーサイエンス~基礎から臨床までの取り組み~

2026年3月28日(土) 9:30 〜 11:30
第08会場 (A501 第2学舎1号館 A棟 [5F])
オーガナイザー:諫田 泰成 (国立衛研薬理)、加藤 百合 (九大院薬)
 がん医療の進展により長期生存が可能となった一方、抗がん剤による心血管毒性の増加が懸念されている。アントラサイクリン系薬剤に加え、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬による多様な心毒性が報告されているものの、がん臨床試験における心血管系有害事象の体系的収集は十分ではい。また、心保護薬の有効性・安全性などのエビデンスも限定的である。これらの臨床で顕在化する心毒性の課題をもとに、新たなアプローチ(New Approach Methodologies)による非臨床試験の改革が期待される。
 そこで本シンポジウムでは、臨床ニーズを非臨床段階へ適切に反映する視点から、ヒト iPS 細胞由来心筋細胞を用いたミトコンドリア機能・器質的な毒性評価、薬剤クラスごとの特異的な毒性プロファイルなど、非臨床段階での新たなアプローチを紹介する。また、自発報告・レセプト等のリアルワールドデータに薬物動態・遺伝子情報・動物データを統合し、機械学習により心毒性リスク因子を抽出するデータ駆動型アプローチについても議論する。
 本シンポジウムを通じて、基礎研究・臨床現場・レギュラトリーサイエンスを横断的に統合し、科学的根拠に基づく抗がん剤心毒性の予測と予防、ならびに安全な治療選択の実現に寄与することが期待される。

趣旨説明
諫田 泰成(国立衛研薬理)

[S30-1]腫瘍循環器学の現状と課題

○加藤 恵理1 (1. 京大病院 循環器内科)

[S30-2]抗がん剤心毒性評価における心ミトコンドリアの有用性

○加藤 百合1、諫田 泰成2、西田 基宏1,3 (1. 九大院薬生理学、2. 国立衛研薬理、3. 生理研心循環シグナル)

[S30-3]抗がん剤心毒性に対するデータ駆動型アプローチ

○濱野 裕章1,2 (1. 岡山大病院薬、2. 九大院シス情)

[S30-4]NAMsを活用した医薬品安全性評価とICH S7Aガイドライン改訂に向けた展望

○諫田 泰成1 (1. 国立衛研薬理)

まとめ
諫田 泰成(国立衛研薬理)