セッション詳細
[S49☆]脂肪細胞研究のパラダイムシフト ―次なるDecadeに向けて―
2026年3月28日(土) 15:30 〜 17:30
第09会場 (B401 第2学舎1号館 B棟 [4F])
オーガナイザー:榛葉 繁紀 (日大薬)、藤森 功 (大阪医薬大)
1996年、大阪の地において脂肪細胞から分泌される生理活性物質アディポネクチンが発見された。これが契機となり、その後の30年間において脂肪細胞は単なる「過剰なエネルギーの貯蔵庫」というイメージを超えて、代謝並びに炎症制御の中心的存在へと変化した。そして近年、新たな肥満症治療薬の使用が開始され、肥満関連疾患の治療並びに創薬研究は次のステージに登った。今後はこのステージを進むために従来とは異なった独自の切り口で脂肪細胞の機能制御をより深く理解し、それら標的とした創薬の開発が活性化すると予想される。そこで次なる10年に向けて、次世代を担う若手研究者の方々を集い、ここ1、2年に発表され注目を浴びた「脂肪細胞」を取り巻く「時間」、「癌微小環境」、「カロリー制限」、「血管との相互作用」、そして「音」との関係についてご紹介いただき、新たな脂肪細胞研究をもとに今後の肥満ならびに関連疾患の治療への展望についてディスカッションを期待したい。慢性疾患である肥満症の克服において「かかりつけ薬剤師」の重要性は非常に高い。また、肥満症ならびに関連疾患に対する治療改善薬・サプリメント等は、マーケットとしても大きく、新たな展開に向けて一層多くの薬学研究者の参入が期待される。是非、色々な立場から本シンポジウムでの議論に参加していただき、今後の新薬開発ならびに予防に関わる啓発活動の一助としていただきたい。
趣旨説明
[S49-1]成熟脂肪細胞がもたらすER陽性乳癌細胞の薬剤耐性
○中辻 匡俊1、藤森 功1 (1. 大阪医薬大薬)
[S49-2]可聴域音波刺激を用いた脂肪細胞の非侵襲的コントロール
○粂田 昌宏1,2、長友 宏樹3、廣瀬 奈緒4、市村 敦彦3,4、大谷 真5、豊田 政弘6、吉村 成弘1,7 (1. 京大院生命、2. 京大生命情報セ、3. 京大院薬、4. 立命館大薬、5. 京大院工、6. 関西大環境都市工、7. 九大院理)
[S49-3]時計遺伝子Bmal1はFGF21を介して脂肪動員の概日リズムを制御する
○石井 宏剛1、榛葉 繁紀1 (1. 日本大薬)
[S49-4]カロリー制限による脂肪組織の代謝リプログラミング
○野崎 優香1、水之江 雄平1、小林 正樹2、樋上 賀一1 (1. 東京理大薬、2. お茶大基研院)
[S49-5]血管および脂肪組織由来分泌因子Favine/CCDC3の機能解析
○小林 祥子1、福原 淳範1、和田 平2、加藤 恒1、宮下 かずや3、奥崎 大介4、西澤 恭子5、森井 英一1、内山 進6、榛葉 繁紀2、下村 伊一郎1 (1. 阪大院医、2. 日本大薬、3. 免疫生物研究所、4. 阪大免疫学フロンティア研究センター、5. 野崎徳洲会病院研究所、6. 阪大工)
