講演情報
[O-6-17]塩分味覚閾値検査を用いた健康フェア参加者の実態調査と調査結果を踏まえた今後の減塩指導への活用による期待
○押木 真由美1, 二宮 智子1, 末澤 千恵2, 庄村 元希3 (1.(株)なの花中部 なの花薬局梅森台店, 2.なの花薬局河芸店, 3.事業部教育セクション)
【目的】2024年6月の診療報酬改定で生活習慣病療養計画書が交付され、患者の行動目標が明確化された。これにより患者の生活指導への関心はますます高まると予想される。本研究では患者の減塩への意識変化のきっかけとなることを目的に、現時点での塩分味覚閾値の可視化と減塩への意識について調査を行った。
【方法】2024年11月23日になの花薬局梅森台店で開催された健康フェアの参加者を対象にアンケート調査と塩分味覚閾値検査であるソルセイブ®検査(以下、検査)を実施した。調査項目は普段の食事の味の濃さ、日頃の減塩への意識、検査後の減塩への意識等(すべて単一選択)とした。検査では食塩含浸濾紙を用い、0.6mg/cm2を健常者閾値とした。
【結果】対象者は、自主的に参加した33人(うち降圧剤定期服用ありは45.5%)であった。0.6mg/cm2で塩味を感じたのは、普段の食事の味の濃さを「やや濃い/普通」と答えた21人(以下、A群)のうち71.4%に対し、「薄い/やや薄い」と答えた12人(以下、B群)では33.3%だった。また検査後の減塩への意識変化について「減塩への意識が高まった」と答えたのはA群76.2%、B群75.0%であった。
【考察】今回の研究で、日頃から薄味を意識していても実際の感受性には個人差があることが示唆された。そのため薄味を心掛けているつもりでも実際の塩分摂取量は多い可能性が考えられる。また検査実施により減塩意識が高まったことから、可視化することにより意識向上を期待することができる。今後塩分味覚閾値の可視化を盛り込んだ減塩指導を行うことで、減塩に対する認識のずれを減らし、患者の一日塩分摂取量減少への活用が見込まれる。
【方法】2024年11月23日になの花薬局梅森台店で開催された健康フェアの参加者を対象にアンケート調査と塩分味覚閾値検査であるソルセイブ®検査(以下、検査)を実施した。調査項目は普段の食事の味の濃さ、日頃の減塩への意識、検査後の減塩への意識等(すべて単一選択)とした。検査では食塩含浸濾紙を用い、0.6mg/cm2を健常者閾値とした。
【結果】対象者は、自主的に参加した33人(うち降圧剤定期服用ありは45.5%)であった。0.6mg/cm2で塩味を感じたのは、普段の食事の味の濃さを「やや濃い/普通」と答えた21人(以下、A群)のうち71.4%に対し、「薄い/やや薄い」と答えた12人(以下、B群)では33.3%だった。また検査後の減塩への意識変化について「減塩への意識が高まった」と答えたのはA群76.2%、B群75.0%であった。
【考察】今回の研究で、日頃から薄味を意識していても実際の感受性には個人差があることが示唆された。そのため薄味を心掛けているつもりでも実際の塩分摂取量は多い可能性が考えられる。また検査実施により減塩意識が高まったことから、可視化することにより意識向上を期待することができる。今後塩分味覚閾値の可視化を盛り込んだ減塩指導を行うことで、減塩に対する認識のずれを減らし、患者の一日塩分摂取量減少への活用が見込まれる。
