講演情報
[O-6-20]健康サポート機能拡充を見据えた薬剤師と管理栄養士の協働による骨密度悪化予防の取り組みおよび栄養摂取傾向の調査
○石尾 みほ1,2, 岡本 茅子1, 安倉 央1, 高橋 正志1, 清水 美恵子3, 河野 奨2, 加地 弘明2 (1.(株)マスカット薬局, 2.就実大学大学院 医療薬学研究科, 3.吉備中央町円城地区集いの場 ももカフェ)
【目的】健康サポート薬局には、かかりつけ薬局の機能に加え、疾病予防の観点から食事・栄養摂取に関するサポート機能の構築が望まれている。今回我々は骨に着目し、薬剤師と管理栄養士が高齢者サロンに赴き利用者の骨密度悪化予防のための栄養摂取への意識向上に向けて活動し、活動前後での利用者の骨に関連した栄養の摂取傾向を調査したので報告する。
【方法】2024年5月から6か月間、計6回高齢者サロンである「吉備中央町円城地区集いの場 ももカフェ」を訪問し、骨密度測定と栄養相談を行った。栄養相談では薬剤師が対象者の病歴と服薬状況を聴取後、管理栄養士が骨密度悪化防止に向けた栄養摂取をアドバイスした。利用者には事前に同意を得て活動初日と、6回目活動日、および活動終了後6か月後の全3回骨に関連した栄養摂取状況を問うアンケート調査を実施した。なお調査は就実大学教育・研究倫理安全委員会の承認を受け実施した。(受付番号:301)
【結果】3回の調査すべてに回答した者の回答15件を解析対象とした。骨形成に必要な各栄養素について、摂取量を意識しているかの度合いを5段階で回答を得た。各回とも最も意識されていたのは塩分、最も意識が低かったのはビタミンKであった。各回での回答に有意な差はみられなかったが、2回目の調査では1回目よりビタミンD・ビタミンK摂取への意識が強まる傾向がみられ、3回目の調査ではその意識は低下する傾向がみられた。
【考察】アンケート回答からは活動終了時には対象者の栄養摂取への意識の一時的な高まりがみられた。しかし活動終了後にはその意識が低下しており、食事摂取の意識向上には継続的な働きかけが必要であるといえる。我々は今後も薬局外のサロンに赴き健康啓発活動をすることで栄養摂取に関する意識向上および健康サポート機能の拡充につなげたいと考えている。
【キーワード】健康サポート薬局, 管理栄養士
【方法】2024年5月から6か月間、計6回高齢者サロンである「吉備中央町円城地区集いの場 ももカフェ」を訪問し、骨密度測定と栄養相談を行った。栄養相談では薬剤師が対象者の病歴と服薬状況を聴取後、管理栄養士が骨密度悪化防止に向けた栄養摂取をアドバイスした。利用者には事前に同意を得て活動初日と、6回目活動日、および活動終了後6か月後の全3回骨に関連した栄養摂取状況を問うアンケート調査を実施した。なお調査は就実大学教育・研究倫理安全委員会の承認を受け実施した。(受付番号:301)
【結果】3回の調査すべてに回答した者の回答15件を解析対象とした。骨形成に必要な各栄養素について、摂取量を意識しているかの度合いを5段階で回答を得た。各回とも最も意識されていたのは塩分、最も意識が低かったのはビタミンKであった。各回での回答に有意な差はみられなかったが、2回目の調査では1回目よりビタミンD・ビタミンK摂取への意識が強まる傾向がみられ、3回目の調査ではその意識は低下する傾向がみられた。
【考察】アンケート回答からは活動終了時には対象者の栄養摂取への意識の一時的な高まりがみられた。しかし活動終了後にはその意識が低下しており、食事摂取の意識向上には継続的な働きかけが必要であるといえる。我々は今後も薬局外のサロンに赴き健康啓発活動をすることで栄養摂取に関する意識向上および健康サポート機能の拡充につなげたいと考えている。
【キーワード】健康サポート薬局, 管理栄養士
