講演情報
[SY3-3]「理想の薬局薬剤師」を目指して~認知症研修認定薬剤師の活動から考える~
○花野 郁子 (株式会社スギ薬局 阪神調剤薬局神緑店 薬剤師)

2015年、厚生労働省より「認知症施策推進総合戦略」が策定され、その中で、薬局・薬剤師も認知症の早期発見・早期対応における役割が明記された。認知症研修認定薬剤師制度は、同年、認知症の人とその家族を支える医療チームの一員として、認知症領域の薬物療法の専門的立場から、薬学的視点をふまえた、適切な助言や対応ができる薬剤師の養成を目的として、日本薬局学会に創設された。本制度では、認定を取得するための研修プログラムだけでなく、認定者をフォローアップする研修も実施されている。研修は、ワークショップによるスキルアップのみならず、認定者同士がそれぞれの立場、環境で抱える課題の共有や情報交換をする場にもなっており、自らの業務や活動に活かすことができる。
本講演では、認知症研修認定薬剤師として、地域に根ざした薬局づくりを目指して行った活動を紹介する。
地域活動の一環として、当薬局スタッフの協力のもと開催した、「認知症サポーター養成講座と認知症研修認定薬剤師による相談会」では、演者が、キャラバン・メイトとともに、認知症に関する基本的な知識や対応方法を講義した後、参加者から、認知症かもしれないと思ったときの対応や、認知症の人の財産管理等に関する相談を受けた。その他、「家族にも伝えたい」、「若い人も関心を持っていることがとても心強い」といった感想もあり、地域の人たちと、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを考える機会を作ることができた。
また、演者が認知症研修認定薬剤師の活動のひとつとして実施した、「認知症に関する電話相談」の取り組みでは、家族からの相談をきっかけに、認知症の早期発見・早期対応に繋がった症例を紹介する。
認知症は、高齢化の進展とともに増加しており、専門的知識、技術をもって多職種と連携できる薬剤師は、今後ますます求められると考える。本制度では、研修内で多様な症例に触れることにより、薬剤師としての専門性を発揮し、適切な情報提供を行い、多職種と連携することで、認知症の人とその家族を支えるスキルを身につけることができる。また、他の認定者との情報共有は、自身が抱える課題や地域活動を考えるための手がかりやきっかけを与えてくれる。今後も、認知症を取り巻く環境の変化に応じて、どのような取り組み、活動ができるかを追究しながら、地域における医療・介護の質の向上に貢献していきたい。
【略歴】
2004年 武庫川女子大学薬学部卒業、薬剤師免許取得
2006年 大阪大学大学院薬学研究科博士前期課程修了、修士号取得
2006年 千寿製薬株式会社コーベ・クリエイティブセンター神戸研究室 入職
2007年 阪神調剤薬局 入職
2016年 認知症研修認定薬剤師 認定
本講演では、認知症研修認定薬剤師として、地域に根ざした薬局づくりを目指して行った活動を紹介する。
地域活動の一環として、当薬局スタッフの協力のもと開催した、「認知症サポーター養成講座と認知症研修認定薬剤師による相談会」では、演者が、キャラバン・メイトとともに、認知症に関する基本的な知識や対応方法を講義した後、参加者から、認知症かもしれないと思ったときの対応や、認知症の人の財産管理等に関する相談を受けた。その他、「家族にも伝えたい」、「若い人も関心を持っていることがとても心強い」といった感想もあり、地域の人たちと、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを考える機会を作ることができた。
また、演者が認知症研修認定薬剤師の活動のひとつとして実施した、「認知症に関する電話相談」の取り組みでは、家族からの相談をきっかけに、認知症の早期発見・早期対応に繋がった症例を紹介する。
認知症は、高齢化の進展とともに増加しており、専門的知識、技術をもって多職種と連携できる薬剤師は、今後ますます求められると考える。本制度では、研修内で多様な症例に触れることにより、薬剤師としての専門性を発揮し、適切な情報提供を行い、多職種と連携することで、認知症の人とその家族を支えるスキルを身につけることができる。また、他の認定者との情報共有は、自身が抱える課題や地域活動を考えるための手がかりやきっかけを与えてくれる。今後も、認知症を取り巻く環境の変化に応じて、どのような取り組み、活動ができるかを追究しながら、地域における医療・介護の質の向上に貢献していきたい。
【略歴】
2004年 武庫川女子大学薬学部卒業、薬剤師免許取得
2006年 大阪大学大学院薬学研究科博士前期課程修了、修士号取得
2006年 千寿製薬株式会社コーベ・クリエイティブセンター神戸研究室 入職
2007年 阪神調剤薬局 入職
2016年 認知症研修認定薬剤師 認定
