セッション詳細

主催団体企画シンポジウム02 現場から見える医療・介護連携の課題と展望 ~切れ目ないリハ・ケアを実現するために~

2025年11月21日(金) 15:10 〜 16:40
第1会場(3F 展示ホールE)
座長:金森 毅繁(医療法人社団筑波記念会筑波記念病院) ,多良 淳二(介護老人保健施設イマジン 事務長)
主催:一般社団法人 全国デイ・ケア協会
2024年度診療報酬・介護報酬の改定に伴い、地域包括ケアの深化・推進のもと、医療と介護の連携強化が進められている。特に、医療機関退院後の適切なケア提供を目的として、通所リハビリテーション・訪問リハビリテーションに「退院時共同指導加算」が新設された。この加算では、退院前カンファレンスへの参加を通じて、医療機関のスタッフと介護事業所のスタッフが共同で指導を実施し、その内容をリハビリテーション計画に反映させることが求められている。この加算の導入により、医療機関は退院後に必要な介護サービスを見据え、通所・訪問リハビリテーション事業所は積極的に退院前カンファレンスに参加することが期待されている。しかし、介護報酬改定から1年以上が経過した現在でも、医療機関が退院前カンファレンスを開催しても介護サービス事業所を招集することは少なく、同一法人内であっても、連携が難しいという声がある。また、通所・訪問リハビリテーション事業所においても、業務の都合で退院前カンファレンスへの参加が難しい、あるいは医療機関からの招集自体が少ないといった課題が指摘されている。今後、医療機関における在院期間が短縮される中で、医療機関からの情報はこれまで以上に重要な資源となる。そのため、医療と介護の連携をより強固かつ円滑にするシステムの構築は、利用者に適切なリハビリテーション・ケアを提供するうえで不可欠である。本シンポジウムでは、2024年度介護報酬改定における医療・介護の連携強化の内容を振り返るとともに、回復期リハビリテーション病棟の視点から医療機関、通所リハビリテーションの視点から介護サービス事業所の立場で、退院前カンファレンスを通じた連携の現状と課題を報告する。そして、スムーズな連携に向けた具体的な方策を検討する。「切れ目ないリハビリテーション・ケア」の実現に向け、医療と介護の連携の在り方を再確認し、各現場における課題を明確にする。さらに、医療機関及び介護サービス事業所の双方が積極的に動ける連携の「理想の在り方」を探求することを、本シンポジウムのテーマとしたい。

[S2-2]在宅生活を支援するための当院の取り組み~「退院時共同指導加算」を通して~

竹重 雄太 (医療法人真正会 霞ヶ関南病院)

[S2-3]通所リハビリテーションから見える医療・介護連携の課題と展望

福岡 由規1, 西田 宗幹2 (1.医療法人鴻池会 介護老人保健施設 鴻池荘, 2.医療法人鴻池会 秋津鴻池病院)