特別講演
画像センシング関連分野をリードする第一人者をお招きし,技術革新や未来への展望に関するご講演をいただきます.
-生成AIからエージェンティックAI、そしてフィジカルAIへの進化-

講師:井﨑 武士氏
エヌビディア合同会社 エンタープライズ事業本部
略歴:1999年東京大学大学院工学系研究科修了。日本テキサス・インスツルメンツ(株)にて、DVDアプリケーションプロセッサ、携帯電話向けビデオコーデック、DSPアプリケーションの開発を経て、デジタル製品マーケティング部を統括。民生から工業用製品まで幅広いビジネス開発に従事。2015年NVIDIAに入社し、ディープラーニングのビジネス開発責任者を経て、現在エンタープライズ事業本部を統括。一社)日本ディープラーニング協会 理事、NEDO技術委員、大分県IoT戦略アドバイザー
概要:本講演では、計算基盤の変革がもたらすAIの進化と、その未来像を展望します。テキストや画像を生み出す「生成AI」は、自律的に思考し行動する「Agentic AI」、そして物理世界を理解し複雑なタスクを遂行する「Physical AI」へと深化を遂げようとしています。 これらを支えるNVIDIAの開発プラットフォームを紹介し、産業界に革命をもたらす次世代AIの可能性を論じます。
-集合的予測符号化が繋ぐ言語と身体の時空間階層性-

講師:谷口 忠大氏
京都大学 大学院情報学研究科 教授/
立命館大学 総合科学技術研究機構 客員教授
略歴:京都大学大学院情報学研究科教授。博士(工学・京都大学)。2006年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。立命館大学情報理工学部助教、准教授、教授を経て2024年より現職。その間、Imperial College London客員准教授などを歴任。現在、パナソニックホールディングス株式会社シニアテクニカルアドバイザーを兼務し、AI研究開発にも従事。また、一般社団法人Tomorrow Never Knows理事、一般社団法人ビブリオバトル協会代表理事、一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)理事、株式会社ABEJA技術顧問、IEEE Cognitive and Developmental Systems Technical CommitteeのChair。 専門は人工知能、創発システム、認知発達ロボティクス。言葉の学習とその意味理解のメカニズムを、記号接地問題やシンボル創発という観点から、構成論的アプローチを用いて探求する「記号創発ロボティクス」の分野を開拓。主な受賞歴にシステム制御情報学会論文賞、Advanced Robotics Best Survey Paper Awardなど多数。主な著書に『記号創発ロボティクス』(講談社)、『心を知るための人工知能』(共立出版)、『イラストで学ぶ人工知能概論』(講談社)など多数。
概要: 本講演では、身体経験や環境適応、コミュニケーションを通じて記号システム(言語)を構築する知能の成り立ちを構成的に研究する「記号創発ロボティクス」の視点から、フィジカルAIにおける言語と身体を繋ぐ、個人の脳に閉じない知性のメカニズムについて論じる。自由エネルギー原理に基づく基盤理論として「集合的予測符号化(Collective Predictive Coding: CPC)」を導入し、大規模言語モデル(LLM)を「集合的世界モデル」として再定義する解釈を紹介する。その上で、二重過程理論を拡張した「System 0/1/2/3」モデルを提案し、知能の時空間階層性と、それがフィジカルAIの展開にもたらす示唆について議論する。
