講演情報

[2_Csfom2-04]国境を越えて母子ケアをつなぐ:女性科学者によるサイエンス・ディプロマシーの実践

*新福 洋子1 (1. 広島大学 (日本))
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キーワード:

女性科学者、科学技術外交

気候変動、感染症、紛争、災害などの地球規模課題への対応において、科学と政策、外交をつなぐサイエンス・ディプロマシーの重要性が高まっている。本発表では、助産学・母子保健学を専門とする研究者として、アジアおよびアフリカの低中所得国において母子保健の向上と助産ケアの質改善に取り組んできた経験をもとに、女性科学者が果たすサイエンス・ディプロマシーの役割について考察する。

これまで、タンザニアをはじめとする国々において、妊産婦や新生児の健康課題に関する研究、人材育成、デジタルヘルスを活用した介入研究、助産師教育の強化などを通じて、研究成果を現場の実践や政策へ還元する活動を行ってきた。また、こうした研究・実践活動を通じて得られた知見を、世界保健機関(WHO)や国際助産師連盟(ICM)のガイドライン策定や国際的な議論へつなげる機会を得てきた。

本発表では、地域レベルで生み出されたエビデンスが国際的な政策形成へと発展し、さらに各国の実践へ還元される循環的なプロセスを紹介する。また、女性科学者が国境や専門分野を越えたネットワークを構築し、多様な立場の人々をつなぐ役割を果たしていることを示す。母子保健という身近な課題を起点としながら、科学がいかに国際協力と相互理解を促進し、より公正で持続可能な社会の実現に貢献できるかについて展望する。

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