講演情報

[FPoIQwB5-10]将来の女性リーダー育成に向けた東京大学#WeChangeの実践報告

*中野 円佳1、久保 京子1、小川 真理子1 (1. 東京大学多様性包摂共創センター (日本))
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キーワード:

女性研究者、FD、ワークライフバランス、ネットワーキング

日本の女性研究者の割合は18%にとどまる。国内の代表的な総合大学である東京大学においては女性の学部生の入学が2割にとどまり、教員割合も教授では1割など海外トップ大学と比べても後塵を拝している。このような状況から、東京大学多様性包摂共創センター(IncluDE)のジェンダー・エクイティ推進オフィスでは、令和4年度科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」の事業のもと、女性リーダーの育成に向けた施策「UTokyo男女⁺協働改革#WeChange」を実施している。 
 IncluDEのメンバーでもある中野・久保は東京大学の複数の研究科の博士課程出身者への調査で、指導教員の姿勢や学生同士の関わり合いの中で、女性が排除されやすい環境があることや、博士課程に在籍中から経済的不安や将来の家庭との両立を抱えやすいことを明らかにした。これらの調査を踏まえ、中野・久保は、大学に対し、(1)意識改革のためのFDの強化、(2)大学院生時代からの子育て環境整備、(3)ネットワーキングの重要性などを提言している。     本発表では、これらの提言のうち、#WeChangeの一環として大学院生が過ごす環境を整備することで将来の女性リーダーを生み出すための施策について、詳しく実践報告をする。
 (1)については各部局の要望に応じて実施する部局別教職員向け (FD・SD)研修の中で女性を排除しない研究室運営についての研修も提供するなどして、教員側の意識改革を図っている。
 (2)については東京大学では2026年度から「子育て中の大学院学生のためのご配慮のお願い」を教員向けに配布している。大学院学生が保育園・学童保育等の申請時に「就労」を証明するのに苦労しがちであることを踏まえ、自治体等へ提出する「就学状況説明書類」のテンプレートも作成した。
 (3)については、「ワークライフバランスを重視する研究者のためのアカデミアキャリア構築スキルコース」の企画・運営や、女性研究者のキャリア形成及びネットワーク形成支援を主な目的とする『UTokyo Women⁺ 研究者ネットワークを作ろう!』というネットワーキングイベントを実施している。

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