Presentation Information

[TWS-005]Explanation of COSMIN Guidelines version 2.0Learning how to conduct systematic reviews of patient-reported outcome measures

Speaker: Hideki Sato1, Masao Tsuchiya2
Organizer: Hideki Sato1
(1. Fukushima Medical University, 2. Advantage Risk Management Co., Ltd.)
心理学と患者報告式アウトカム(PRO)は厳密には異なる研究分野であるものの,どちらも研究対象者が尺度を使って構成概念の程度を自ら評価することが多い点で共通した特徴をもつ。実際に,近年では心理学の分野でもCOSMINの方法論を用いて患者報告式アウトカム尺度(PROM)の測定特性の系統的レビューが報告されることが増えている(e.g., McLennan et al., 2024)。本チュートリアル・ワークショップに参加することで,COSMINの方法論に基づいてPROM研究の方法論上の質やPROMの測定特性を系統的に評価し,従来のPROMの問題点や検討されていない点を明らかにするための知識や技術を学ぶことができる。これにより,研究や臨床実践でターゲットとなる集団にとってどのPROMを優先的に使用すべきかという合意が得られやすくなる。また,自身の作成する尺度が後のレビューで評価されるポイントを知ることができ,研究計画立案に役立つと考えられる。さらには尺度開発研究の乱発を抑制し,PROM研究の累積的発展に寄与することが期待できる。