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[11教-ポ-09]文化的多様性に応答する体育授業はいかに実践されているのか小学校におけるCulturally Responsive Teachingの視点から
*Takafumi Tomura1, Taiga Hagiwara2 (1. University of Tsukuba, 2. Kansai University of Social Welfare)
劇的なグローバル化の進展に伴い、教育現場においては、文化的・言語的に多様な児童(Culturally and Linguistically Diverse: CLD児童)の背景を踏まえ、多文化共生を志向した指導のあり方が求められている。なかでも体育は、安全性の確保を前提としながらも、身体イメージや健康観、運動経験、宗教的戒律、文化的規範などの多様性が学習に影響を及ぼす教科であり、排除や差別を生じさせない指導の在り方が極めて重要である。こうした課題に対し、本研究では、多様性および社会正義に関わる教育実践の枠組みとして国際的に注目されているCulturally Responsive Teaching(CRT)に着目し、日本の小学校体育において、CRTの観点に基づいた指導がいかに実践されているのかを明らかにすることを目的とする。本研究では、CLD児童への指導経験を有する小学校教員7名を対象に半構造化インタビューを実施し、継続的比較分析法を用いてデータの分析を行った。その際、CRTの理論枠組みに基づき、教師の実践を解釈・整理した。分析の結果、小学校教員の実践を、CRTの中核をなす以下の5つの概念に基づいて構成した。すなわち、①文化的多様性に関する知識、②配慮を基盤とした学びの共同体の形成、③多文化に対応した教授法の活用、④文化的関連性を有するカリキュラムの設計、⑤異文化間コミュニケーションである。本結果は、CLD児童の多様性を前提とした体育授業の在り方に重要な示唆を与えるものであり、小学校教員に求められる知識・スキルの明確化とともに、CRTを授業実践へ導入するための支援の方向性を提示するものである。
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