Presentation Information

[11教-ポ-15]大学生スキー初心者におけるショートスキーを用いたダイレクトパラレル指導の実践的検討

*Kazuki Shirakawa1, Shigeki Koshikawa1 (1. Hokkaido University of Education Kushiro Campus)
PDF DownloadDownload PDF
スキー未経験者や初心者の指導では、一般にプルークによる速度調節や方向転換を習得した後、パラレルターンへ移行する段階的指導法が広く用いられている。しかし、プルークからパラレルへの移行に困難を示す学習者も少なくなく、移行過程が初心者の技能習得における一つの課題となっている。一方、プルークを経由せず、初期段階からスキー板を平行に保った滑走を学習する「ダイレクトパラレル」や「ノンプルーク」型の指導法も提案されている。ダイレクトパラレル指導ではショートスキーやスキーボードなどの短いスキーが用いられることが多い。ショートスキーは通常のスキー板と比較して軽量で操作性が高く、方向転換をおこないやすいことから、初心者においてもパラレル姿勢でのターン動作を経験しやすいと考えられる。本研究は、ショートスキーを用いたダイレクトパラレル指導を実践し、その指導上の特徴と可能性について検討することを目的とした。大学生のスキー未経験者1名と初心者1名を対象とし、個別指導を実施した。スキー指導では、パラレルでの横ずらしによる滑走と制動と停止、切り替え動作による左右への方向転換を中心とした段階的な学習プログラムを実施し、プルークによる制動をごく一部に留め、プルークターンのプログラムを導入しなかった。技能習得状況については、学習中の観察記録、振り返りインタビューをもとに分析した。その結果、パラレル姿勢での滑走、制動および停止、さらに左右への切り替えによる初歩的な方向転換動作の習得が確認された。また、スキー操作によって安全に滑走できるという安心感が語られ、インタビューではスキーに対する肯定的な認識がみられた。これらの結果から、ショートスキーを用いたダイレクトパラレル指導は、初心者が早期にパラレル滑走を経験する機会を提供するとともに、スキーの魅力を体験する機会を創出する指導法として有用である可能性が明らかになった。

Comment

To browse or post comments, you must log in.Log in