Presentation Information
[11教-ポ-30]中学校体育授業における準備運動と学習状況との関連生徒の身体活動および授業後の振り返りに着目して
*Ryoto Sasaki1, Takumi Umemura2, Toshihiro Nakazima3 (1. Hokkaido University of Education Sapporo Campus, 2. Sapporo Chuo elementary school, 3. Hokkaido University of Education Sapporo Campus)
【背景】
体育授業において、準備運動は主運動から切り離され、形骸化されている(石塚・川井ほか、2023)。また、近年の子どもの体力低下や身体活動量の減少は重要課題である(日本学術会議、2017)。そこで本研究は、準備運動における裁量性の違いが、体育授業における生徒の身体活動量および授業後の振り返りの記述にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的とした。
【方法】
対象は、札幌市内の中学校2年生の3クラス103名(男子:49名、女子:54名)とし、準備運動の実施方法に基づいて以下の3群に分類した。A群は生徒自らが内容を考えて実施する群、B群は教師が提示した主運動に直結する内容を実施する群、C群は教師が提示した一般的な内容(ランニング、ストレッチ)を実施する群とした。2026年5月中下旬に活動量計(Omron Active style Pro)を用いて、授業時の身体活動量を測定し、一要因分散分析および多重比較を実施した(有意水準は5%未満)。また、授業後の振り返り記述のテキストデータを群ごとにテキストマイニングによって分析した。
【結果と考察】
準備運動の実施形態によって、授業内の身体活動量に統計的に有意な差が認められた。多重比較の結果、生徒自身が内容を考察したA群の活動量はB群およびC群と比較して有意に高かった(F=8.79, p <.001, ηp2 =.182)。振り返りの記述内容を分析では、全群で「スタート」等の語が上位を占めたが、A群では「バンチスタート」といった専門用語が目立ち、B・C群では「タイム」「課題」等の客観的結果や負荷に関する語が多く抽出された。以上により、生徒に準備運動の内容を委ねるアプローチは、自己決定に伴う認知的関与を高めることで、授業内の身体活動量を向上させるだけではなく、主運動の技術的局面に直結した振り返りを促す可能性が示唆された。
体育授業において、準備運動は主運動から切り離され、形骸化されている(石塚・川井ほか、2023)。また、近年の子どもの体力低下や身体活動量の減少は重要課題である(日本学術会議、2017)。そこで本研究は、準備運動における裁量性の違いが、体育授業における生徒の身体活動量および授業後の振り返りの記述にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることを目的とした。
【方法】
対象は、札幌市内の中学校2年生の3クラス103名(男子:49名、女子:54名)とし、準備運動の実施方法に基づいて以下の3群に分類した。A群は生徒自らが内容を考えて実施する群、B群は教師が提示した主運動に直結する内容を実施する群、C群は教師が提示した一般的な内容(ランニング、ストレッチ)を実施する群とした。2026年5月中下旬に活動量計(Omron Active style Pro)を用いて、授業時の身体活動量を測定し、一要因分散分析および多重比較を実施した(有意水準は5%未満)。また、授業後の振り返り記述のテキストデータを群ごとにテキストマイニングによって分析した。
【結果と考察】
準備運動の実施形態によって、授業内の身体活動量に統計的に有意な差が認められた。多重比較の結果、生徒自身が内容を考察したA群の活動量はB群およびC群と比較して有意に高かった(F=8.79, p <.001, ηp2 =.182)。振り返りの記述内容を分析では、全群で「スタート」等の語が上位を占めたが、A群では「バンチスタート」といった専門用語が目立ち、B・C群では「タイム」「課題」等の客観的結果や負荷に関する語が多く抽出された。以上により、生徒に準備運動の内容を委ねるアプローチは、自己決定に伴う認知的関与を高めることで、授業内の身体活動量を向上させるだけではなく、主運動の技術的局面に直結した振り返りを促す可能性が示唆された。
Comment
To browse or post comments, you must log in.Log in
