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[11教-ポ-35]A Case Study on the Underlying Causes of Fear of Handstands

*Kousuke Sakamoto1,2, Maiko Nkagawa2 (1. International Pacific University, 2. Kawasaki University of Medical Welfare)
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【背景】
 器械運動は,日常生活では経験する機会の少ない非日常的な身体操作を伴うことから,学習者によっては恐怖心を伴う可能性がある。なかでも倒立運動は,身体を上下逆転させ,両手で姿勢を支持する技能であることから,恐怖心により倒立運動の実施や遂行,練習に困難を感じる学習者も存在すると考えられる。しかし,倒立運動に対して恐怖心を抱く要因については十分に検討されていない。
【目的】
 倒立運動に対して恐怖心を自覚し,これにより倒立に挑戦することに困難を感じている学生を対象とした調査により,倒立への恐怖心の形成及び恐怖心に関わる要因を整理することを目的とした。
【方法】
 対象者は,保健体育科教諭を目指し,器械運動を履修した大学生1年生3名とした。調査では,倒立に対して恐怖を感じる場面,恐怖心が生じた契機,恐怖に伴う身体感覚や思考,これまでの器械運動経験について半構造化インタビューを実施した。得られた逐語録はSCATを用いて分析し,語りをコード化した上でストーリーラインとして再構成した。なお,対象者には研究目的,自由意思による参加,匿名性の確保,成績評価への影響がないことを説明し,同意を得た上で実施した。
【結果及び考察】
 学生Aのインタビューデータを分析した結果、「技能未経験」・「倒立への恐怖心」・「身体・生理反応」・「成功経験不足」などのテーマ・構成概念が抽出された。学生Aは倒立未経験の状態で倒立運動に取り組み,補助時の落下経験を契機として恐怖心を形成していた。また,「想像しただけで吐き気がする」・「手をついた瞬間,恐怖度が100になる」と語っており,想像段階から身体・生理反応を伴う恐怖が認められた。さらに,成功経験不足や怪我への不安が恐怖心の軽減を困難にしている可能性が示唆された。詳細な結果ならびに考察については,当日発表する。

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