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[11教-ポ-38]教員志望学生における器械運動の「処方能力」に関する一考察教員養成段階における実践的指導力の養成プログラムの構築に向けて

*AKINOBU OGURA1 (1. Kyoto Sangyo University)
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近年,我が国の教育現場では,児童生徒一人ひとりの特性に応じた「個別最適な学び」の実現が強く求められており,その中核として指導方法や教材を柔軟に設定する「指導の個別化」の重要性が指摘されている(中央教育審議会,2021)。こうした社会的要請に伴い,教員養成大学においては,実践現場で「指導の個別化」に対応できる教員を育成することが喫緊の課題となっている。
 特に,技能差が顕著に表れやすい体育科の器械運動領域においては,児童生徒の多様な実態に応じて練習教材を柔軟かつ適切に設定できる「処方能力」(金子,2002)の養成が極めて重要となる。なぜなら,器械運動を苦手とする学習者に対しては,目標技に感覚的に類似した運動(アナロゴン)の提示や,技の達成を容易にする環境設定(場づくり)といった,個々のつまずきに応じた練習教材を適切に処方し,的確に「コツ」を伝えることが不可欠となるからである。
 したがって,本研究では,教員志望学生における器械運動の教材処方プロセスに着目し,学生が初心者に対してどのような指導意図や論理に基づいて練習教材を処方しているのか,その実態と問題点を明らかにすることを目的とした。
 研究方法としては,まず,教員志望学生を対象に,器械運動の初心者を想定した練習教材の処方を実際に実施させ、次に,学生へのインタビュー調査を通して,その処方過程における思考内容や理論的背景を言語化させることを試みた。そして,得られたインタビューデータに基づき,学生の処方過程プロセスに内在する問題点を「現象学的運動学」の理論的枠組みを用いて分析・考察した。
 本研究の成果は,「指導の個別化」に対応できる実践的指導力の育成を目的とした,教員養成プログラムの構築に向けて具体的な知見を提供する一助となり得ると考えられる。なお,研究内容の詳細に関しては当日報告する。

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