Presentation Information
[11教-ポ-41]小学校と中学校における体育教員の視線行動に関する探索的研究
*kosuke sato1, Atsushi Shirakawa2, Toshihiro Nakajima3 (1. Sapporo Kikusui Elementary School, 2. HOKUSHO UNVERSITY SCHOOL OF LIFLONG SPORT, 3. Hokkaido University of Education Sapporo)
教師が授業のどこに注意を向け、どのように解釈するかは、視線行動と指導専門性との関連が明らかにされてきた。体育領域における既存研究の多くは特定の校種または同一校種内の経験差のみに焦点を当てており、小学校教員と中学校教員が同じ授業を観察した際にどのように異なる視線行動を示すのかは、明らかになっていない。
そこで本研究では、小学校教員と中学校保健体育教員が同一の体育授業を観察する際の視線行動を比較し、両者の特徴の違いを明らかにすることを目的とする。
対象者は、小学校で体育を担当する教員1名と、中学校で保健体育を専門とする教員1名(いずれも経験10年以上)。両者は、ハードル走の授業をモバイル型アイトラッカーを装着して同一の授業を同じ場で同時に観察した。アイトラッカーで撮影した視線映像を15秒ごとに抽出し、注視回数をアイ・トラッキング研究から体育・スポーツ固有の研究を引用し、①フォーカス学習者 ②周辺学習者 ③教材・空間 ④授業者 ⑤その他環境の5種類に分類した。更に授業観察についての半構造化インタビューを行い、視線映像の分析との関係性も分析した。
小学校教員は、個人への持続的注視が多く、特に体の動かし方に着目しており、生徒や教師の顔にトラッキングされることも多かった。一方、中学校教員は空間全体への視線移動が多かったが、運動中の生徒の足の運び方に着目している様子も見られた。
本研究で観察した2名の教員の視線行動の共通点として子どもの様子に着目していることが挙げられる。これはMcIntyre, Mainhard, & Klassen(2017)の経験を重ねた教師の視線は主に子どもに向けられていることにもつながる。一方,異なる特徴が見られ,その背景には学級担任制と教科担任制という役割の違いや,両者の授業観・評価観の差異が関与する可能性がある。なお,本研究は2事例による探索的検討であり,検証は今後の課題である。
そこで本研究では、小学校教員と中学校保健体育教員が同一の体育授業を観察する際の視線行動を比較し、両者の特徴の違いを明らかにすることを目的とする。
対象者は、小学校で体育を担当する教員1名と、中学校で保健体育を専門とする教員1名(いずれも経験10年以上)。両者は、ハードル走の授業をモバイル型アイトラッカーを装着して同一の授業を同じ場で同時に観察した。アイトラッカーで撮影した視線映像を15秒ごとに抽出し、注視回数をアイ・トラッキング研究から体育・スポーツ固有の研究を引用し、①フォーカス学習者 ②周辺学習者 ③教材・空間 ④授業者 ⑤その他環境の5種類に分類した。更に授業観察についての半構造化インタビューを行い、視線映像の分析との関係性も分析した。
小学校教員は、個人への持続的注視が多く、特に体の動かし方に着目しており、生徒や教師の顔にトラッキングされることも多かった。一方、中学校教員は空間全体への視線移動が多かったが、運動中の生徒の足の運び方に着目している様子も見られた。
本研究で観察した2名の教員の視線行動の共通点として子どもの様子に着目していることが挙げられる。これはMcIntyre, Mainhard, & Klassen(2017)の経験を重ねた教師の視線は主に子どもに向けられていることにもつながる。一方,異なる特徴が見られ,その背景には学級担任制と教科担任制という役割の違いや,両者の授業観・評価観の差異が関与する可能性がある。なお,本研究は2事例による探索的検討であり,検証は今後の課題である。
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