Presentation Information

[会員企画9-3]総合的な学習/探究におけるリアリティの構成と身体教育への展開From a Social Constructionist Perspective

*Makoto Shibanuma1 (1. Josai University)
PDF DownloadDownload PDF
<演者略歴>
中央大学大学院⇒大阪成蹊大学経営学部⇒城西大学経営学部 教職課程担当
専門領域:教育学 近年は高校における「総合的な探究の時間」への実践と研究を進める一方で、フットボール指導者として大学生年代のフットサルを指導。JFA公認フットサルAライセンス保持。
総合的な学習や探究において知を構成していく営みは、ヴィゴツキーの「社会的相互作用」論やJ・Sブルーナーが言う「足場かけ(Scaffolding)」論のような社会構成主義的な観点から捉えると、学習者が対象に対して当事者性をもったリアリティを生み出し、他の概念や経験とのつながりなどの関係性を構成していく過程であるといえる。
 またブルーナーは「構造」に注目し、これをどのように「転移」させていくかという視点も論じている。
 現在の日本における「総合的な学習/探究の時間」においては、このリアリティと転移という視点から、「実社会や実生活における複雑な文脈の中に存在する問題を様々な角度から俯瞰して捉え,考えて」探究していくことが求められている。
 それではこのような観点から身体教育において、そのリアリティはいかにして生み出されるのだろうか。
 その一つの手がかりとなるのが、文脈に埋め込まれた身体教育や身体理解である。身体教育における学びは、単に身体操作や技能を個別に習得することにとどまらず、むしろそれらは他者・環境・課題との関係性の中で意味をもつ。すなわち、身体教育における学びとは、単純な技能の再現ではなく、身体を通して環境・他者・課題と関係を結ぶ中で構成されるリアリティの中で行われるものであると考えられる。
 さらにそのリアリティを身体的に引き出すのであるならば、身体教育においては、身体運動を要素に分解し、個別の技能ごとに習得させる要素還元的な身体教育よりも、むしろ学習者にとっての現実・各競技・他者・環境における関係性における身体操作を調整していくようなあり方が求められるのではないだろうか。
 そこで本発題では、学習者が対象との関係性の中で身体的リアリティを構成していく過程を検討する。そのうえで、その知見に基づき、身体的リアリティの生成と転移を促す学習環境および課題設定のあり方について考察する。

Comment

To browse or post comments, you must log in.Log in