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[1K0401-08-02]Social Conflicts over Mineral Resource Development in Latin America: Background of Emergence, Escalation, and Pathways to Resolution
○Kota Miura1 (1. Institute of Developing Economies)
Chairperson: 渡邊 絢子(秋田大学)
Keywords:
social conflicts,Latin America,EJAtlas,indigenous peoples,social license
ラテンアメリカ(とくに南米諸国)は日本を含む先進工業国にとって重要な鉱物資源供給地域である。一方で、その開発現場では、先住民をはじめとする地域住民と企業・政府間で、双方に深刻な影響を及しうる社会紛争が頻繁に発生している。本発表ではまず、世界中の環境紛争データベースであるEJAtlasに基づきながら、ラテンアメリカにおける鉱物資源開発に関する社会紛争について概観する。その上で、社会紛争に関する近年の研究を参照しつつ、なぜ、またどのような条件下で社会紛争は発生・激化するのかを説明する。具体的には、先住民と開発主体の世界観の違い、経済的・社会的な便益と負担の分配の問題、意思決定のあり方、国家制度などの要素に着目する。最後に、どのようにすれば望ましい形で対立を予防・解消することができるのかを、社会的受容性という概念について再考しながら検討する。本発表を通じて、開発地域の先住民や環境正義組織をはじめとする、抗議する側の論理や行動のあり方を理解し、可能な限り関係アクターにとって望ましい開発はいかに実現しうるのかを考える一助としたい。
