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[1K0401-08-05]Upstream Responsible Procurement: A Case Study from Exploration Activities in Fiji

○Takayuki Tanaka1 (1. Nittetsu Mining CO., Ltd.)
Chairperson: 渡邊 絢子(秋田大学)

Keywords:

FPIC,Fiji,mineral exploration activities,power asymmetries,trust-building

フィジー共和国における斑岩銅・金鉱床の探鉱活動を事例に、資源開発でFPICが不可欠となる理由と探鉱現場での具体的運用を紹介する。資源開発は土地・資源・文化に長期かつ不可逆の影響を及ぼし得る一方、企業と先住民の間には資金、情報、権利、交渉力、便益と負担等の非対称性が存在する。現地では、マタカリ(土地所有者)代表を集めた探鉱委員会を設け、説明の徹底、現地語(フィジー語)の議事録配布、計画変更時の随時協議を行い、フィジー政府機関である鉱物資源局の立会いとリエゾンオフィサーの活用により理解と中立性を補強した。協議の紛糾時は政府仲介や大酋長の調整も機能した。さらに政府機関である土地信託委員会によるロイヤルティ還元、環境影響調査と政府への環境供託金など制度的担保も活用し、透明性・独立支援・苦情処理を通じて非対称性の緩和を図った。結論として、法制度と適切な手続きに加え、現地慣習の尊重と生活の共有を含む信頼形成がFPICの実効性の根底を支えるものと考えられた。