Presentation Information
[3K0201-07-02]Compositions and lead isotopic ratios of crude-copper in the ancient
○Eiji Izawa1 (1. kyushu University)
Chairperson: 小松 美鈴(九州大学総合研究博物館)
Keywords:
ancient,crude copper,composition of crude copper,lead isotopic ratio,copper coin
銅鉱床にはさまざまな種類があり、含まれている金属元素も多様である。別子型鉱床のように銅以外の金属元素が乏しいものから、銅・鉛・亜鉛・ヒ素・スズなどに富むスカルン型鉱床もある。古代の銅は還元製錬によって作られる。そのため粗銅は1〜10%、時には数10%の鉄を含んでいる。粗銅の鉄は熔解精製によって1%以下に減少する。このことは、古代の工人にも良く知られていたようである。一方、粗銅に含まれる鉛の濃度は精製によっても減少しない。そのため、鉛同位体比は粗銅あるいは精銅の産地を知る重要な手がかりとなる。一方、銅器の場合には、製造過程で鉛を加えることがある。鉛が加えられた場合には、銅器の鉛同位体比は銅の産地と鉛の産地の中間の値を示すはずである。ここでは、古代の粗銅の鉛同位体比と銅製品の鉛同位体比を比較し、両者の値から銅の産地をどの程度明らかにできるか検討した結果を報告する。
