講演情報

[1A09]燃料デブリの性状把握のための分析・推定技術の開発(4)ミュオン散乱法開発

*久米 直人1、中居 勇樹1、野口 恭平1、藤牧 拓郎1、依田 正樹1、高崎 新2、田中 貴大2、鍋本 豊伸2 (1. 東芝エネルギーシステムズ株式会社、2. 東双みらいテクノロジー株式会社)

キーワード:

福島第一原子力発電所、燃料デブリ、非破壊計測、ミュオン散乱法

福島第一原子力発電所の事故で発生した燃料デブリ中のウラン量などを非破壊で推定する手法を開発している。本発表では、ミュオン散乱法について報告する。 宇宙線に含まれるミュオンは、荷電粒子の一種であり、物質を通過する際に散乱する。この散乱は、測定対象に含まれる物質の原子番号が大きいほど、また、測定対象が厚いほど、大きくなる。ミュオン散乱法は、測定対象の上下に設置したミュオン軌跡検出器で、測定対象通過前後のミュオン軌跡から得られる散乱角を評価することで、測定対象内部のウラン量などを推定できる。 本発表では、燃料デブリを模擬した材料を通過するミュオンの軌跡を解析し、解析結果から燃料デブリ中のウラン量を推定するアルゴリズムを検討した。解析結果、および、ウラン量の推定精度を発表する。

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