講演情報

[1A13]α/β線弁別測定のための遠隔測定器及び解析手法の開発

*森下 祐樹1、宮村 浩子1、佐藤 優樹1、松原 潤2、満倉 靖恵2 (1. JAEA、2. 慶応義塾大学)

キーワード:

αβ検出器、ロボット、サポートベクターマシン

福島第一原子力発電所等の廃炉現場において、遠隔機器を用いたα/β汚染検出は放射線防護上重要である。そこで、スチルベンシンチレータと小型のシリコン光電子増倍管(SiPM)を用いたα/β線検出器を構築し、さらに小型のロボット(ライトローバー、ヴィストン株式会社)を組み合わせた遠隔α/β汚染測定システムを構築した。検出器からの出力電圧波形をデジタイザ(DT5730, CAEN社)で収集した。評価のため241Am線源(α線源)と90Sr-90Y線源(β線源)トリウム線源(α線及びβ線)をそれぞれ測定した。α線とβ線の分類に関しては、機械学習の手法の一つであるサポートベクターマシン(SVM)を用いた。計測データ(検出器からの出力電圧波形)を時間軸方向に16個の特徴量とし、その値を正規化して使用した。ロボットに組み合わせた検出器で分類して測定できることを確認し、測定結果を解析した結果、従来法のtail to total integralより高い精度で識別ができることを確認した。

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