講演情報
[6]シティ・ポップにおける「シティ」のイメージ―言説の整理と歌詞に対する自然言語処理を用いて―
○近藤 拓夢1、渡部 一郎1、井上 拓央1、古賀 千絵2、梁 イェリム1、新 雄太1、中島 弘貴1、小泉 秀樹1 (1. 東京大学大学院、2. 京都大学)
キーワード:
都市、イメージ、都市、文化、都会性、自然、言語、処理、シティ、ポップ
本研究は、1970年代に誕生した日本の都市音楽文化である「シティ・ポップ」の歌詞におけるイメージを、言説の整理と歌詞内容の定量的分析によって検証したものである。検証の結果、歌詞における都市=「シティ」を指し示す言葉によって、享楽的なイメージや懐古的なイメージといった「シティ」の異なる側面が反映されていることが示唆された。また、シティ・ポップの歌詞には多様な「シティ」に関するイメージが用いられており、それらは時代とともに変化していることが示された。さらに、歌詞に描かれたイメージは、日本の都市、特に東京の実際の都市風景や歴史的文脈を反映している可能性も示唆される。本研究は、シティ・ポップのイメージを活用した効果的な都市ブランディング戦略の構築に貢献すると考えられる。
