講演情報

[9]市街地更新を契機とした建築物の木造化のあり方に関する研究札幌都心部を対象として

○小林 裕人1、村木 美貴2 (1. 千葉大学大学院、2. 千葉大学大学院 工学研究院)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

木造建築物、地域材、札幌市、市街地更新

日本のCO₂排出量の約30%は建築物に起因している。その解決に向けて、都市のカーボンニュートラル化が重要である。そのため、国は建築物への木材利用を推進している。本研究は、市街地更新を契機とした建築物の木造化に着目し、環境性にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的とする。まず、行政計画より対象地における木造化の方向性を整理した。次に、個別建物について木造化の条件を設定した後、RC造と木造を比較したCO₂排出量を評価した。最後に、札幌都心部での木造化を想定し、市街地更新を契機とした都市の木造化の有効性を評価した。その結果、建築物の木造化がLCCO₂削減に寄与することと、都市の特性に応じた施策の重要性が明らかになった。