講演情報

[10]公共空間におけるマーケットの運営傾向及び配置計画の特徴東京都23区のマーケット147事例の空間利用特性に基づく分析

○児玉 陽斗1、細矢 瑞稀1、遠藤 優奈1、福井 勇仁2、泉山 塁威3 (1. 日本大学大学院理工学研究科博士前期課程建築学専攻、2. 有限会社ハートビートプラン、3. 日本大学理工学部建築学科)
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キーワード:

マルシェ、市、街路市、公共空間活用、空間利用

本研究の目的は、東京都23区のマーケット147事例を対象に現状分析を行い、マーケットの運営傾向、近隣住民との関係及び店舗配置計画の特徴を明らかにすることである。研究方法として、対象となるマーケット147事例についてクラスター分析を行い、5つの類型に分類した上で、各類型の特徴を詳細に把握するためにマーケット運営団体へのアンケート調査を実施した。研究の結果、近隣住民の憩いの場として機能する「交流拠点型」、地域団体が主体となり公有地で開催される「道路等公有地型」、地域の情報発信の場となる「寺社等住宅地型」、商業地においてイベント的に開催される「商業イベント型」、大規模な商業地で高頻度で開催される「商業日常型」という5類型の特徴が明らかとなった。本研究の結論として、公共空間におけるマーケットの開催においては、住宅地と商業地という空間特性に応じた異なるアプローチが重要であることが示唆された。