講演情報
[14]「継続・復帰・中止・新規」に着目した訪問型関係人口の実態-ペルソナ分析からみるターゲット別の課題-
○山渕 智也1、松場 拓海1、室岡 太一1、谷口 守2 (1. 筑波大学大学院 システム情報工学研究群、2. 筑波大学 システム情報系)
キーワード:
関係人口、COVID-19、ペルソナ分析、地域活性化
近年,地方部を中心とした地域の担い手不足の解消に向けて,特定の地域に継続的に多様な形で関わる「関係人口」という概念に注目が集まっている.しかし,コロナ流行により関係人口を取り巻く状況は大きく変化したと考えられる.本研究では,国土交通省による調査データを用いて,訪問型関係人口についてコロナ禍の関わり状況によって分類された「継続・復帰・中止・新規」の4つの群に注目しながらそれぞれのペルソナを明らかにした.その結果,1)テレワーク利用や近隣地域への関わりなどハードルの低い活動を行う類型が継続していること 2)ビジネスにより得た縁よりも,親族や知人などによる私的な縁による関わりの方が継続性に期待できること 3) コロナ禍以降において遠方地域からの関わりや集積地での趣味・消費型の活動が多く始まっていることなどが定量的に示された
