講演情報
[17]緑地管理不全と並木倒景との関係
○任 伊晗1、大澤 義明2 (1. 筑波大学、2. 麗澤大学)
キーワード:
倒景、草木繁茂、緑地整備、水景、立体角
静穏な水面に映る「倒景」は,日本における風景鑑賞の文化的伝統を象徴する要素であり,逆さ富士に代表される視覚的現象として広く認知されている.本研究では,緑地管理の観点から,葦や雑草などの草木成長と水面における倒景の視覚的構成との関係性を数理的に解析することを目的とする.河川沿いに等間隔で植栽された桜並木を取り上げ,観察者の視野内に映り込む樹冠を立体角により定量化する.さらに,草木成長に応じて水面に映る逆さ桜並木の倒景がどのように変容するかが明らかとなり,景観美の形成およびその視覚的認知に関する一助となる知見を提示するものである.
