講演情報

[23]制限ボルツマンマシンを用いたday-to-dayの動的相互作用の交通配分モデリング

○小川 大智1、羽藤 英二1 (1. 東京大学)
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キーワード:

ボルツマンマシン、複数交通手段、交通量配分

道路空間の再配分は、複数の交通手段の高い効用を実現するための重要なテーマの一つである。効用理論に基づく経路選択モデルは、ネットワークの性能を評価する基準を提供し、交通配分手法はネットワークの流動容量を議論するのに有用である。混雑したネットワークにおいて均衡状態を導出する手法はいくつか存在するが、複数交通手段が混在するネットワークにおいては、交通手段間の非対称な相互作用により、複数の均衡状態が生じる可能性があり、既存の推定・シミュレーション手法が必ずしも適用可能とは限らない。本研究では、制限ボルツマンマシン(RBM)から着想を得た逐次的(day-to-day)配分手法を提案し、その計算上の実行可能性を示す。