講演情報

[29]地区特性を考慮した再生可能エネルギー熱供給整備のあり方に関する研究-札幌都心部を対象として-

○上野 樹1、村木 美貴1 (1. 千葉大学大学院)
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キーワード:

エネルギーインフラ、再生可能エネルギー、札幌市

わが国は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、都市活動に起因するCO₂排出量の削減が喫緊の課題となっている。都市におけるエネルギーの面的利用として地域熱供給事業が展開されているが、その多くは化石燃料に依存しており、再生可能エネルギーによる熱供給の導入は限定的である。近年、再エネ熱とコージェネレーションシステムを併用した地域熱供給システムの構築が注目されているが、再エネ熱の供給量は地理的条件や気候特性、地域の熱需要パターンに大きく左右されることから、地区特性を踏まえた最適な活用手法の確立が求められている。そこで本研究は、再エネ熱を活用した地域熱供給事業のあり方について、地区特性を考慮した再生可能エネルギー熱供給整備のあり方をあきらかにすることを目的とする。具体的には、札幌市都市部に多く賦存する太陽熱・地中熱・下水熱に着目し、環境負荷および費用の観点から評価した。