講演情報
[33]実測値を用いた公園緑地の雨水浸透機能の評価に関する研究〜東京都練馬区を対象として〜
○板谷 俊太郎1、竹内 智子2 (1. 日本工営株式会社、2. 千葉大学大学院園芸学研究院)
キーワード:
グリーンインフラ、雨水浸透、都市緑地、浸透能
近年の気候変動による水害の増加により、グリーンインフラ(GI)の重要性が高まっている。GIの機能の一つである雨水浸透機能において、地方自治体が活用している評価手法は、土地被覆の分類や浸透能力の設定における根拠が不明確である。本研究では、東京都練馬区の緑地において雨水浸透機能の計測を行い、実測結果より以下の点が明らかになった。芝地や裸地では利用形態により、雨水浸透機能が倍以上異なった。農地では耕耘している畑地と締固められている裸地間で雨水浸透機能が大きく異なった。また、実測結果より踏圧を考慮した評価手法を提案した。本研究で提案した手法と地方自治体が活用している手法の比較では、土地被覆分類方法の違いによって、最大12.6mm/hの評価結果の差異が見られた。踏圧を考慮した土地被覆分類方法を用いることで、緑地の雨水浸透機能をより正確に評価できるようになると考える。
