講演情報

[49]バスターミナルで乗降する高速バス利用者の滞在行動に関する研究福岡市のGPSデータを用いたケーススタディを通して

○杉山 錬1、岡田 潤2、出口 敦2 (1. 株式会社三菱地所設計、2. 東京大学大学院新領域創成科学研究科)
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キーワード:

公共交通、人流データ、バスネットワーク、中心市街地、DBSCAN、熊本市

本研究は、バスターミナルを活かしたまちづくりへの示唆の獲得に向け、バスターミナルで乗降する高速バス利用者の滞在行動を、駅で乗降する鉄道利用者との比較ならびにバスターミナル間比較の観点から、GPSデータを用いて様々なスケールで分析し、バスターミナルあるいは駅を起終点とした回遊過程における滞在行動と都市間移動における移動先(または移動元)での滞在行動の傾向を明らかにした。福岡市のデータを用いたケーススタディの結果、博多バスターミナル利用者は博多駅利用者に比べ、半径200~300m圏内において短時間で多くの滞在が生じていることが示された。また、福岡熊本間を高速バスで移動する人は、新幹線で移動する人に比べ、熊本市都心における面積あたりの延べ滞在時間が新幹線の利用者に比べて長いという傾向が見られた。