講演情報
[55]都市人口分布の津波避難安全性評価のためのメッシュベース最適津波避難モデル
○堀合 紳弥1、奥村 誠1 (1. 東北大学災害科学国際研究所)
キーワード:
安全性評価、津波災害、メッシュベースモデル、最適化
都市人口分布の津波安全性を評価することは重要な検討事項であるが,これまで多くの自治体が採用している最大避難距離に基づく方法では,避難時の交通渋滞の影響が考慮されておらず,実現可能性が保証されていない.本研究では,歩行困難者や地域の存在を考慮し、歩行と自動車の併用を前提に交通渋滞の影響を考慮したメッシュベースの最適津波避難モデルの開発を目的とする.青森県八戸市の中心市街地における実証計算を通じて,a)このモデルは,最短距離に基づく最寄り避難に比べて,より安全が高い避難方法を計算できること,b)従来の最大避難距離を用いた評価法では差が見られなかった人口分布でも,交通容量分布に起因する安全性の差を検出できること,の2点を確認して,人口分布の安全性評価への適用可能性を示した.
