講演情報
[65]高経年郊外戸建住宅団地における戸建住宅地の変容とその要因に関する研究戸建住宅区画での土地・建物の変化と相続関連の不動産売却に着目して
○松尾 紘渡1、黒瀬 武史2 (1. 西日本鉄道株式会社、2. 九州大学)
キーワード:
戸建住宅地、中古住宅、建て替え、相続
日本の高度経済成長期に開発された住宅地の再生は、重要な都市課題となっている。本研究は、郊外の戸建住宅地再生への示唆を得ることを目的に、高経年の戸建住宅地の変容の実態と相続後の不動産売却の実態について分析した。福岡県宗像市の2団地を対象に、不動産登記を用いて、1691戸の戸建住宅の建物と所有者の更新について分析を行った。その結果、不動産業者による中古住宅の買取再販や土地の買取の対象となる不動産傾向が明らかになった。また、相続後の売却で不動産業者による買取が選ばれる傾向があることが確認できた。また、相続と不動産売却に関して、被相続人と離れて居住する家族が相続した場合に売却の可能性が高まることがわかり、2016年以降は相続後5年以内に売却する傾向が強まっていることが明らかになった。
