講演情報
[67]市民によるスポーツ施設の評価―藤沢・姫路・和歌山の3地域における表明選好を用いた施設特性および個人要因の分析―
○ウォルシュ 禅1、井上 拓央2、渡部 一郎2、古賀 千絵3、小泉 秀樹2 (1. 森ビル株式会社、2. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、3. 京都大学 人と社会の未来研究院)
キーワード:
社会的価値、スポーツ、スタジアム、表明選好、支払い意思額
スポーツ施設は地域活性化の重要な要素として近年注目されているが、その効果の全容はまだ明らかになっていない。本研究では、市民の認識する様々な価値に基づくスポーツ施設の社会的価値評価の可能性を探索した。そのために表明選好法によって、仮想的なスポーツ施設の金銭価値および施設どうしの相対評価を測定する調査を実施した。その結果、地域によってスポーツ施設に対する価値の感じ方に違いが見られた。スポーツへの取り組みが強い人ほど、施設に高い価値を置いていたほか、好まれる施設の属性は地域によって異なり、高く評価される施設の特徴はスポーツ関与のレベルによっても異なっていた。これらの結果は、社会的価値評価手法のさらなる改善と、こうした価値評価を実際の施設計画において応用する上での知見を与える。
