講演情報
[70]新潟県湯沢町におけるリゾートマンションの管理実態の解明と保全・活用に向けた課題に関する研究管理組合を対象とした調査と中古物件の流通実態に着目して
○生方 翔也1、樋口 秀1 (1. 新潟工科大学)
キーワード:
湯沢町、リゾートマンション、マンション管理、利用状況、ニーズ把握
新潟県湯沢町のリゾートマンションは、湯沢町の重要な社会インフラであり、保全・活用していくことが求められる。しかし、一部に管理不全マンションが存在し、需要の低下が懸念されるなかで、リゾートマンションの管理実態や中古物件の流通状況は十分に把握されていない。本研究では、リゾートマンションの利用状況および管理実態を明らかにするとともに、中古物件購入希望者の需要の視点から中古物件の動向を明らかにした。結果として、管理が良好に行われており未利用住戸の割合が3割未満に維持されているマンションや滞納戸数が減少しているマンションの存在が確認された。中古物件については、近年流通が活発化し価格が上昇している。なお、中古物件の流通状況が良好なマンションでも利用されていない住戸が存在し、管理費等の滞納が発生している。滞納が発生するメカニズムの解明とともにリゾートマンションを利用しなくなったオーナーに対する流通促進に向けた支援が必要である。
