講演情報

[73]資源循環型イベントにおける空き家・空き店舗等の建築ストックの一時利用に関する研究全国の蚤の市を対象として

○九鬼 拓也1、松井 大輔1、阿部 由香里1 (1. 新潟大学)
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キーワード:

資源循環、蚤の市、空き家、一時利用、歴史まちづくり

近年、全国各地で空き家が増加している。空き家の市場流通化に向けた課題として所有者の活用への意識の低さがある。蚤の市は家財が多く残る空き家との親和性が高く、出店者として所有者や地元住民が参加できる余地がある。そのため、会場利用や出店を通じた所有者や地元住民の意識醸成が期待される。この研究は全国の蚤の市の実施状況を整理し、定期的に開催する4つの蚤の市における空き家の活用実態と周辺への波及効果を明らかにする。結果を次のように示す。(1)蚤の市は全国で459件あり、そのうち22件は空き家を利用していた。(2)蚤の市の会場は空き店舗が最も多く、継続的に利用されていた。(3)周辺への波及効果は、地元住民が蚤の市への参加を知人に勧める動きがあった。