講演情報
[78]滞留行為からみた地方都市中心市街地の屋外平面駐車場空間の性格茨城県水戸市をケーススタディとして
○一ノ瀬 彩1、飯島 昴也2、久野 靖広1 (1. 茨城大学、2. 株式会社カミヤアーキテクツ)
キーワード:
地方都市、中心市街地、駐車場、滞留行為、周回観察調査
これまで都市の空洞化や非場所として捉えられてきた地方都市中心市街地の屋外平面駐車場を、都市活動を担う「滞留空間」として捉え直し、その新たな役割を検討することを目的に、観察調査とアンケート調査を実施した。調査では、駐車目的と滞留行為及び駐車場選択の実態を把握し、滞留空間を構成する要素を抽出した。結果、滞留は車内外の双方で見られ、その要因は利便性に加え、遮蔽性、道路との関係、日照、眺望、自然要素といった環境的要素によって左右されることが明らかとなった。また、駐車の目的によって滞留行動に違いが見られ、駐車場が都市活動の一端を担う場であることが示唆された。これらの行動を駐車場の配置や環境要素とあわせて分析し、滞留行為の視点から地方都市中心部における駐車場空間の性格を明らかにした。
