講演情報
[81]3DCGを用いた街路デザインにおける滞留空間の音環境の効果分析
中村 一樹1、○安藤 咲月2、森 真大1 (1. 名城大学、2. (株)オリエンタルコンサルタンツ)
キーワード:
滞留活動、音環境、ストリートデザイン、3DCG
近年の街路空間整備では,人中心のwalkableな空間が重視され,多様な活動を創出する滞留空間の整備が進められている.一方で,この街路デザインは視覚的な要素が主であり,音環境の要素はあまり注目されていない.そこで本研究では,滞留空間の音環境が街路空間評価に与える影響を明らかにする.まず,文献レビューから街路の滞留空間の音環境をシナリオ化し,3DCGを用いて表現する.そして,街路CGの空間評価について,滞留空間の音環境による印象評価,機能評価,行動意欲評価に関するアンケート調査を行う.最後に,滞留空間の音環境が空間評価に与える影響を分析する.この結果,街路の滞留空間における音環境が空間評価に与える影響について,視覚的な空間デザインの影響より小さいが,賑わいと憩いの音環境は印象評価と機能評価に多面的に影響し,回遊と滞留の歩行行動意欲の促進に異なる影響があることが明らかになった.
