講演情報

[103]環境性と財政負担を考慮した学校施設の有効活用に向けたと建物更新と複合化のあり方に関する研究

○藤田 翔伍1、村木 美貴1、泉 あかり2 (1. 千葉大学大学院、2. 国土交通省)
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キーワード:

公共施設、長寿命化改修、複合化、脱炭素

我が国では、高度経済成長期に整備された公共施設が更新時期を迎え、財政負担の増加が懸念されている。このため地方自治体には、建替えに加え、複合化や長寿命化による計画的な施設更新が求められている。特に学校施設は延床面積が大きく、他用途施設との複合化による効率的整備が期待される。加えて、脱炭素社会実現に向け、環境負荷の小さい長寿命化改修が注目されており、建物のライフサイクルCO₂を考慮した更新手法の検討も重要となっている。本研究では、学校施設の長寿命化改修と児童館との複合化を、ライフサイクル全体での影響に着目し、長寿命化改修と児童館との複合化が環境性向上に有効であること、建替えの際に将来の需要に合わせた規模縮小と児童館との併設が脱炭素化とコスト削減に重要であることが明らかとなった。