講演情報

[104]中小ビル街区の脱炭素化に向けた建物改修及び共同建替えのあり方に関する研究

○関根 啓太1、村木 美貴1、林 立也1 (1. 千葉大学)
PDFダウンロードPDFダウンロード

キーワード:

中小ビル街区、共同建替え、脱炭素

日本では、国内のCO2総排出量の約3割を占める民生部門が占めている。これを受け、国は、大規模建築物や新築建築物の脱炭素化対策を積極的に推進してきたが、中小規模の既存建築物の脱炭素化は、新築建築物や大規模建築物と比較して進んでいない。本研究の目的は、国内の中小ビルについて、改修と共同建替えによる環境改善効果、事業性を検証することである。分析の結果、中小ビルの改修後の共同建替えは、CO2排出量を効果的に削減した。 また、現在の建物を長期的に使用することは、事業性の観点からも重要である。従って、高密度な中小ビル街区では、持続可能な改修に対する補助金や、敷地や建物の共同化に対する容積率緩和が重要である。