講演情報
[125]災害発生後の再建過程における在宅被災者の生活環境の再建の認識令和6年能登半島地震発生後の能登町を事例に
○照本 清峰1 (1. 関西学院大学)
キーワード:
地震災害、生活環境、在宅被災者、質問紙調査、パス解析、能登町
本研究では、災害発生後の生活環境の整備段階から本格的な復興段階に至る段階において、在宅被災者の生活環境の認識の関連構造を明らかにすることを目的とする。また、生活環境の再建の認識と精神的な健康面の関係についても示し、それらをもとにして、在宅被災者の生活環境の課題を検討する。本研究の調査対象地域は、能登半島地震によって激甚な被害を受けた能登町小間生地区及び鵜川地区である。調査は、調査対象者に対して質問紙調査票を用いて面接法及び留置法により実施された。本研究の成果として、在宅被災者においても生活環境について地震発生前と比較して十分に回復していないと認識されていること、住まいの環境の再建の認識は近隣との交流と生活の再建の認識に対する重要な規定要因であること、精神的健康面の課題に対して外出の状況と近隣との交流は規定要因になっていること、が明らかになった。
