講演情報
[130]アクティビティ・ベースド・シミュレータを用いた西遠都市圏における将来シナリオ分析属性別の「暮らし」指標の評価可能性の検討
○小松﨑 諒子1、石井 良治1、青野 貞康1、小笠原 裕光2 (1. 一般財団法人 計量計画研究所、2. 国土交通省 国土技術政策総合研究所)
キーワード:
アクティビティ・ベースド・シミュレータ、シナリオ分析、パーソントリップ調査、コンパクト・プラス・ネットワーク
人口減少時代の現代においては大規模インフラ整備の需要は減少し、地域や属性の個別課題に向き合う都市交通政策のニーズが増している。また急速な技術革新、社会変化のなかでは将来予測ではなくシナリオ・プランニングが重要視されている。これを踏まえ、個人単位の移動情報を生成するアクティビティ・ベースド・シミュレータ(ABS)が開発され、政策やシナリオによる属性別の暮らしの変化を評価できるようになった。
本稿では、標準的なABSを西遠都市圏に適用し、現況再現性および政策への活用可能性を確認した。活用可能性については、コンパクト・プラス・ネットワークといった政策の意義や効果を示すことができ、関係主体間の議論や合意形成の材料となりうることを示した。加えて、モビリティの影響で外出できない高齢者数の推計値や、送迎時間が長い子育て世帯の割合といった、従来の四段階推定法では算出できなかった指標を属性別に算出し,ABSでライフスタイルへの影響を評価できる指標を提案した。
本稿では、標準的なABSを西遠都市圏に適用し、現況再現性および政策への活用可能性を確認した。活用可能性については、コンパクト・プラス・ネットワークといった政策の意義や効果を示すことができ、関係主体間の議論や合意形成の材料となりうることを示した。加えて、モビリティの影響で外出できない高齢者数の推計値や、送迎時間が長い子育て世帯の割合といった、従来の四段階推定法では算出できなかった指標を属性別に算出し,ABSでライフスタイルへの影響を評価できる指標を提案した。
