講演情報
[131]来街者のマルチモーダル経路選択モデルの構築に関する研究-金沢市中心部における回遊行動を対象として
○寺山 一輝1 (1. 石川工業高等専門学校)
キーワード:
マルチモーダル、経路選択、交通手段選択、再帰型ロジットモデル、中心市街地、GPSデータ
衰退した中心市街地の賑わいを創出するためには,「歩道の整備や施設配置などの土地利用の再編」と「多様な交通サービスの確保」の双方を考慮することが重要である.そこで本研究では,GPS行動軌跡データを用いて,金沢市中心部における来街者のマルチモーダル経路選択モデルを構築する.そして,土地利用・交通サービスの再編が来街者の回遊中における交通手段,経路選択行動に及ぼす影響を明らかにする.マルチモーダル経路選択モデルは,回遊中における交通手段(徒歩・バス・自動車)の選択と,移動手段ごとの経路選択行動によって構成される.本モデルを構築することによって,駐車場の配置や歩道の整備などの土地利用と,駐車料金・バス運賃などの交通サービス水準の再編を組み合わせた施策による来街者の回遊中における交通手段と経路選択行動の変容を評価できる.
