講演情報
[139]ヘルシーストリート概念に基づく道路空間の評価に関する研究福井県福井市まちなかエリアを対象として
○吉村 朋矩1、清水 俊貴2 (1. 福井工業大学、2. 福井工業大学大学院)
キーワード:
ヘルシーストリート、歩行環境、公共空間、地方都市、評価指標
本研究は、福井市中心市街地を対象に、ヘルシーストリート(HS)概念を適用し、歩行空間の健全性・快適性を定量的に評価したものである。34地点の観測を通じて、各指標に基づいたスコアリングを行い、道路空間の実態と課題を明らかにした。トータルスコアの平均は62.2点で、80点以上の地点は存在せず、多くが60点未満に留まる結果となった。特に、「安心して歩ける」、「滞留できる場所がある」といった指標でのスコアが低く、歩行者に優しい空間が不足している実態が示された。今後は、HS指標の地域適応性を高める必要はあるが、日本における街路の改善に有効な評価手法になり得ると結論付けた。
