講演情報
[152]地理的加重回帰モデルを用いた都市機能誘導施設の近接性と転出・転入人口に関する実証分析-長崎市を事例として-
○金子 智之1、吉田 護2 (1. 長崎大学大学院総合生産科学研究科、2. 長崎大学総合生産科学域)
キーワード:
転入人口、転出人口、都市機能誘導施設、地理的加重回帰モデル
本研究では、メッシュ別の転出・転入人口を推計する枠組みを提案した上で、都市機能誘導施設への近接性と転入・転出人口の関係を、地理加重回帰(GWR)モデルを用いて明らかにすることを目的とする。長崎市での事例分析の結果として、転入人口は、路面電車やバスのアクセシビリティに加えて、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、病院施設への近接性と関連していることが示された。その一方で、転出人口は、大学施設や病院施設を除いた都市機能誘導施設への近接性との関連性は低いことが示された。本分析結果は、居住地の集積を実現するために、都市機能誘導施設の立地分布をコントロールし、転入人口の居住地を誘導する政策を支持するものである。
