講演情報

[168]マンション開発時に導入したエリアマネジメントの効果と住民参加に関する研究横浜市Hエリアにおける事例調査

○青木 留美子1、齊藤  広子2 (1. 横浜市立大学大学院、2. 横浜市立大学)
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キーワード:

エリアマネジメント、マンション開発、横浜市

横浜市Hエリアにおけるマンションのエリアマネジメントで次のことが明らかになった。①多くの人がエリアマネジメント方針にそって整備された広場やカフェ等の施設を利用している。また街の活気、新しい人間関係の構築、子育て環境などが良くなるとする人が多く、生活の質の向上に寄与すると考えられる。②マンション内外のコミュニティ形成について、イベントが交流のきっかけになったかという点では今のところ効果は小さい。③組織運営のための人材確保について、現状では住民の参画に関する情報が十分に届いていないため人材発掘が進んでいないと考えられる。④エリアマネジメント組織が高評価を得るだけでは加入率向上にすぐにはつながらない。マンション販売時や入居前からエリアマネジメントを周知しイベントも活用し、時間をかけて理解を得ること、入居後も加入の機会を設けることが必要である。また施設利用やイベント参加を会費の対価とする考え方が見受けられる。