講演情報

[169]「ミライ構想カレッジ in 小布施」に見る共創まちづくりの運営実態アウトプットの創出に着目した事例研究

○中川 真輝1、柘植 直子1、粟野 欧介2、河野 太郎2、新 雄太1、多賀谷 勇佑2、引場 天音2、井上 拓央1、楊 思涵1、小泉 秀樹1 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. 東京大学工学部都市工学科)
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キーワード:

共創まちづくり、参加、多主体、コラボラティブ・プランニング

近年、まちづくりの主体が行政や地域住民にとどまらず、企業、地域外の関係人口へと広がっているというガバナンスの構図の変化の中で、多様な主体による新たなアプローチとしての「共創まちづくり」への注目が高まっている。本研究では、「ミライ構想カレッジ in 小布施」を対象に事例研究を行うことで、共創まちづくりにおけるアウトプットを明らかにしつつそれらの相互影響について考察し、更には実践上の課題と示唆を得ることを目的とした。本研究の分析から、共創まちづくりのアウトプットとして、多主体によるプログラムデザイン、プログラムデザインの中で展開される課題解決やビジョンメイキング、複数の取り組みを意味のあるものとするための共通ビジョン、主体の関係の形成、およびそれらの相互影響を確認することができた。また、共創まちづくりの実践上の課題として、多様な主体が関与するプロセスの不確定性を前提として課題解決やビジョンを生み出す仕組みをどのように創出するかという課題と、多様な主体の貢献のために必要とされる人物についての課題があることが示された。